マッチ率と言うと、お見合いパーティーなどでのカップル成立の割合みたいですが、翻訳メモリー(翻訳ベンチ)の世界では、そのような「目出度い」ものではありません。
翻訳メモリー(翻訳ベンチ)におけるマッチ率
翻訳メモリーは、翻訳対象の文書をセンテンスごとに区切って、そのセンテンスと同じか近い訳文が過去に記録された訳文の中にないかどうか検索するわけですが、もし、どんぴしゃのセンテンスが見つかったら、それは、マッチ率100%(完全一致)ということになります。 そして、通常、自動的に過去の訳文で翻訳対象のセンテンスを置き換えてくれます。つまり、そのセンテンスは翻訳する必要が無いということになります。
もし、完全に一致していないが、似ているものがあれば、翻訳メモリーとしては「似たようなのがあったよ」と、その似たような訳文を表示します。 翻訳者は、部分的に修正するだけで翻訳を完了させることができます。
先日、下記の条件での見積要求がありました。
ある会社からの見積依頼の条件:
マッチ率100%または、リピートしているワードは翻訳する必要はございません。これらはそのままにしておいてください。従って翻訳料は発生しないという考えでご同意ください。
この会社からの見積要求は拒否いたしました。 100 % のマッチ率であっても、実質的には訳さないにしても、前後を訳すため、あるいは、全体をレビューするため、その部分を「読む」必要が生じるわけですから、完全に一致したとしても、翻訳料金が発生しないということにはならないからです。 顧客としてコストダウンしたいのはわかりますが、ちょっと勘違いしている所もあるなーというのが正直な感想です。
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